欧州連合（EU）の「包装および包装廃棄物に関する規則」（PPWR）案が、現地時間2022年11月30日に正式に発表されました。新規則は、プラスチック包装廃棄物の増大する問題を食い止めることを目的として、従来の規則を全面的に見直したものです。PPWR案は、使用されている素材に関わらず、すべての包装およびすべての包装廃棄物に適用されます。PPWR案は、通常の立法手続きに従い、欧州議会理事会で審議される予定です。
法案の全体的な目的は、包装および包装廃棄物による環境への悪影響を軽減し、域内市場の機能を改善することで、業界の効率性を高めることです。この全体目標を達成するための具体的な目標は以下のとおりです。
1. 包装廃棄物の発生を削減する
2. 費用対効果の高い方法で包装における循環型経済を推進する
3. 包装におけるリサイクル素材の使用を促進する
この規則では、リサイクル可能な包装（第 6 条 リサイクル可能な包装、P57）およびプラスチック包装内の最低リサイクル含有量（第 7 条 プラスチック包装内の最低リサイクル含有量、P59）も規定されています。
さらに、この提案には、堆肥化可能（第9条 包装の最小化、P61）、再利用可能な包装（第10条 再利用可能な包装、P62）、ラベル、マーキングおよび情報要件（第3章 ラベル、マーキングおよび情報要件、P63）も規定されている。
包装はリサイクル可能であることが義務付けられており、規制ではこの要件を満たすために2段階のプロセスが求められています。2030年1月1日からは、包装はリサイクル基準に適合するように設計する必要があり、2035年1月1日からは、以下の要件をさらに調整します。リサイクル可能な包装適切かつ効率的に収集、選別、リサイクル（「大規模リサイクル」）が行われること。リサイクルのための設計基準と、包装が大規模リサイクル可能であるかどうかを評価する方法は、委員会が可決する法律で定められる。
リターナブル包装の定義
1. すべての梱包はリサイクル可能であること。
2. 包装は、以下の条件を満たす場合、リサイクル可能とみなされます。
(a) リサイクルできるように設計されているもの
（b）第43条（1）及び（2）の規定に従った効果的かつ効率的な分別収集
（ｃ）他の廃棄物のリサイクル可能性に影響を与えることなく、指定された廃棄物の流れに分類されること。
（d）リサイクルが可能であり、その結果得られる二次原材料は一次原材料を置き換えるのに十分な品質である；
(e) 大規模リサイクルが可能
(a)は2030年1月1日から適用され、(e)は2035年1月1日から適用されます。
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投稿日時: 2022年12月9日